(画像は「琉球新報」より引用)
いま、最も世界王者に近い
ボクサーと聞かれたら、
間違いなく比嘉大吾選手でしょう。
なんて言ったって、
デビューから無傷の12連続KO勝利。
それも、決して弱い相手ではなく、
強い相手と対戦してきた記録。
その比嘉大吾選手が先日、世界タイトル
戦前哨戦として試合に臨み、
見事勝利をおさめたんですね。
次戦はいよいよ世界タイトル戦と言われ
ています。
まだ世界王者になっていませんから、
知名度は低いんですが、次の世界王者を
先取りして、次世代のホープを
チェックしてください!
目次
今最も世界王者に近い!?比嘉大吾とはどんなボクサー?
先日、世界前哨戦として
ノンタイトル戦を見事KOを勝利した
比嘉大吾選手。
これまでの戦績は
12戦12勝12KO。
獲得タイトルは
若手選手の育成を目的するために
作られたWBCフライ級ユース王座を
獲得して2回の防衛に成功。
2016年7月には
東洋太平洋フライ級王者を獲得していま
す。
これまで12連続KOという
驚異的な記録!
とにかく、パンチ力が凄いんですよね。
それが戦績にも現れているわけですが、
勝利ラウンドも、ほぼ前半で決着
しています。
めちゃくちゃ強い比嘉大吾選手ですが、
ボクサーとしてはエリート街道を
歩んできたわけでは、決してない
みたいです。
ボクシングを始めてきっかけやプロフィール
比嘉大吾選手は1995年8月9日
生まれの21歳。
出身は沖縄県浦添市出身
沖縄県立宮古工業高等学校卒業
ボクシングを始めたきっかけは、
具志堅用高さんの特集を観て、
ボクシングをやろうと決意したそうです。
小学校、中学校と野球をしていたそうで、
それまではボクシングと無縁で、
ボクシングを始めたのは高校に入ってか
ら。
それも、ちょっとやってみよう、
という感じではなく、本格的にたるため、
元プロの知念健治監督がいる
沖縄県立宮古工業高等学校に入学。
高校からボクシングを始めて、約6年で
ここまで登りつめたのですから、
凄いなと思うんですが、アマチュア時代
はそこまで目立った存在だったわけでも
ないようですね。
アマチュアの戦績は
45戦36勝(8TKO)8敗。
ボクシングを始めたころは、
スパーリングでボコボコにされて、
涙することもあったようです。
それでも、食いしばってトレーニングを
続け、高校3年時にインターハイと
国体に出場したらしいのですが、
目立った記録は残していません。
というのも、同学年に
国内最速5戦目でWBO世界ミニマム級
王者の田中恒成選手や、
前東洋太平洋スーパーフライ級王者で世
界タイトルを目指す井上拓真選手がいて、
他の選手に注目が行くことは
あまりなかったみたいですよね。
それでも、国体終了後、
比嘉大吾選手のもとにスカウトが。
それも、ボクシングを始めるきっかけと
なった具志堅用高さんから!
こんなことってあるんだねと、
思うんですが、比嘉大吾選手の物語は
この時点では始まったばっかり
だったんでしょうね。
連続KO記録は気にしていない?
現在12連続KO勝利ということで、
日本記録の交信記録も期待されています。
デビューからの連続KOの日本記録は14。
デビューからというのを外すと、
連続KO勝利の日本記録は15。
ただ、この記録については、
あまり拘っていないような感じですね。
KO記録よりも、まずは世界タイトル
獲得が最大の目標となっているようです
ね。
先日、連続KO勝利が14で止まってしまっ
た別府優樹選手は、
事務所の方針からか、連続KO更新を
目指すと公言していました。
そのため、言ってしまうと
かませ犬的な海外選手ばかりとカードを
組んでいて、本当の実力には
疑問視している方も多いのですが、
比嘉大吾選手はどうなんでしょうか?
比嘉大吾選手はちょっと違う感じが
しますね。
比嘉大吾選手もこれまで日本人選手との
対戦は1回のみ。
じゃあ、比嘉大吾選手もかませ犬相手に
連勝しているのか?というと違うんです
よね。
デビュー当時から世界を目指すと具志堅
用高さんが言っていたように、
タイを主戦場に、“強い相手”との
対戦によって経験を積ませている
みたいですね。
12戦のうち、5試合がタイトル戦という
ことを考えれば、強い相手とやってきた
ってのも理解できると思います。
そんな中で連続KOしていますし、
その強さは本物だと、記録でも、
戦績でもよくわかると思いますね。
師匠・具志堅用高は何に才能を見出した?
具志堅用高さんが、比嘉大吾選手を
スカウトした最大の理由は、
その破壊力抜群のパンチ力だったと
言います。
そして、比嘉大吾選手自身が
「ケンカみたいなボクシング」とかつて
言ってたんですが、具志堅さんは
パンチ力に加えて、その闘争心にも
惚れこんだそうです。
具真剣さんは、比嘉大吾選手の
ボクシングを「プロ向き」だと表現
していまして、実際に今の戦績・活躍を
みると間違っていなかったんですね。
テレビで観る具志堅さんは、
ちょっと抜けている感じの人ですが、
やはりボクシングのことになるとプロ。
その実力をみる目も確かのようです。
そう言えば、一昔前に亀田兄弟について、
弱い外国人選手としかやらず、
ランキングを上げ、実力が伴っていない
として批判したことがありますね。
具志堅さんの批判はとても正論だったし、
亀田兄弟の本当の実力を正確に
把握していたのがよくわかります。
さて、今の比嘉大吾選手を観て、
具志堅さんは「自分の現役時代よりも
強い」と評しております。
それは、愛弟子に対する期待だけでは
なく、真実もかなり含まれているのでは
と期待してしまいますね。
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将来のライバルは井岡一翔?
先日、世界前哨戦であるノンタイトル戦
に見事KO勝利した比嘉大吾選手。
もう世界ベルトというターゲットは
手に届くところまできたようです。
師匠である具志堅用高さんが
世界タイトルを獲った21歳と同じ、
21歳で世界王者になると比嘉大吾選手は
宣言しており、それも現実味が帯びてき
ました。
比嘉大吾選手の目指すベルトは
WBCフライ級。
現在、比嘉大吾選手は3位にランクして
るんですよね。
3月4日に1位のナワポーン・ソールンビ
サイと2位フアン・エルナンデスの間で
行われる王座決定戦での勝者と
指名挑戦者として対戦する可能性が
非常に高い。
その時期は、夏ごろじゃないかと
されていまして、22歳の誕生日を迎える
8月9日前に実現したらなと思いますね。
世界チャンピオンになったら、目指すは井岡一翔?
まだ世界王者になってませんから、
少々早いかもしれませんが、
世界チャンピオンとなった次に期待され
るのが、現WBA世界フライ級王者の
井岡一翔選手との日本人対決でしょうか。
まあ、井岡一翔選手も
所属ジムの力が強いのか、カードを
組むのが非常に上手い。
世界最強王者と呼ばれる
ローマン・ゴンザレス戦も、うまい
具合に回避してまして、強さへの探求
という点で言うと凄いボクサーじゃない。
興行的に井岡×比嘉戦が実現したら
大きなものになるでしょうが、
井岡選手は逃げそうな感じもしますね。
それよりも、階級を一つ上げて
ローマン・ゴンザレス戦を目指すか?
どちらにせよ、比嘉大吾選手には
勝ち負けも大事ですが、その強さを
証明できる強い選手との対戦を
続けていってもらいたいですね。
まとめ
●現在、デビューから12戦全勝で12連続
KO勝利中の比嘉大吾選手は、次に世界王
者になる可能性が一番高い日本人である
のは間違いない!
●高校入学からボクシングをはじめ、約
6年で世界タイトル獲得まで、あと一歩
まで登りつめた比嘉大吾選手の実力は本
物!
●今年の夏にも、初の世界挑戦が行われ
るのではないかと期待されており、KOで
勝利となれば、連続KO勝利の日本記録更
新も見えてくる!?
ホント、面白い選手が台頭してきてくれ
ましたね。
比嘉大吾選手の試合を観ると、
実はまだまだ荒削りだなと思う場面が
多かったりするんですよね。
現在、スーパーフライ級の世界王者のモ
ンスター井上尚弥選手は、完成された
ボクシングだなと惚れ惚れするんですが、
比嘉大吾選手は違う。
ということはですよ、
まだまだ改善の余地、成長ののびしろが
あるってこと。
そんな中での12連続KO勝利、そして世界
タイトル挑戦。
比嘉大吾選手は、まだまだ、
底が知れない怪物なのかもしれませんね。
今後が非常に楽しみの選手ですね!