ミルコ・クロコップが引退!ドーピングで出場停止から、RIZIN優勝で有終の美か!

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ミルコ・クロコップ
(画像は「DREAM公式サイト」より引用)

昨年の年末、ほんと数日前のことですが、
RIZINの無差別級トーナメントを42歳のミルコ・クロコップが
制しましたね。

正直、年齢や最近の成績を考えたら、
ミルコ・クロコップの優勝を予想していたのはどれだけいたことで
しょうか?

僕個人も、優勝はアミール・アリアックバリだと思っていましたが、
そのアリアックバリを決勝でKO勝利ですから、圧倒的な強さを
示しての優勝でしたね。

準々決勝から3連続KOでの優勝でしたからね。

ホント、強かった。

そのミルコ・クロコップが、母国でのインタビューで
引退宣言を行ったという情報をキャッチしました。

今回は、これまでのミルコ・クロコップのキャリアを中心に
引退宣言の歴史を振り返っていきたいと思います。

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ミルコクロコップ引退!?公式発表はまだ!

これまでに数度の引退宣言をしてきたミルコ・クロコップ。

現在、42歳という年齢を考えたら、
今回の『RIZIN 無差別級トーナメント』の優勝を最後に
引退となっても全然驚きではありません。

今回のようなトーナメント形式ではなく、
単発の試合だったらもしかしたらと思いますが、
今回の身体を見ても、やはり老いは隠すことができませんね。

実際、今回のトーナメント優勝について、
母国クロアチアの番組で今後についてコメントを残しているようで
す。

以下、内容を掻い摘んでまとめてみたものです。

今回のRIZINのトーナメントは最後だったのは間違いない。

これで(格闘家としての)キャリアは終わりだ。

健康上の問題で、これ以上は続けられない。

引退試合の可能性はあるが、膝のリハビリ次第。

今回は家族と約束した。

今度こそ本当の引退となるのか

これまで何度も引退を示唆してきたミルコ・クロコップ。

タイミング的に、どうしても引退発言が出る時は
敗戦後が多いもの。

そのために、ミルコ・クロコップが引退を口にすると、
まるで狼少年的な状態になってしまっていますが、
本当は深刻な怪我の状態が続いていたんですね。

最初に、引退を示唆したのは2009年。

UFC103での敗北後のことでした。

実際、PRIDEやDREAMそしてUFCと数々の戦いの中で、
ダメージの蓄積もあり、最も深刻だったのは膝の状態だったようで
すね。

2009年までの間に、現役を続けながら3度の膝の手術を行っていた
そうです。

それに加えて、右肘の脱臼が原因となり、2008年以降は
右のパンチが完全におかしくなっているそうですね。

元UFC世界ヘビー級王者のフランク・ミアがこのことを指摘してお
り、怪我の時期などと照らし合わせると、これはほぼ間違いない様
子。

初めての引退表明。すぐに撤回!

正式に引退を表明したのは、2011年のUFC137で
ロイ・ネルソンにTKO負けをした直後。

ですが、なんとその1ヶ月後にキックボクシングの復帰を表明
実質的な引退撤回。

ここら辺から、狼少年的な扱いになっていってしまうんです
ね・・・

2012年から2014年のこの間のキャリアが、ミルコ・クロコップに
とってプラスとなったのか、わかりませんが、
長年の怪我の回復という意味ではもしかしらよかったのかも
しれませんね。

2014年8月と12月の石井慧戦で総合にも復帰し、
翌年からUFCの復帰も果たすことになりましたね。

ミルコは出場停止状態だった!?

2015年にUFCの復帰を果たし、その初戦に勝利。

がしかし、肩に致命的な怪我を負ってしまったのも、この時期。

この肩の怪我を理由に、現役引退を正式に発表することに
なるんですが、ここでひと悶着が起きてしまったんですね。

ミルコ・クロコップが引退を発表したのが、
なんとUFCからドーピング違反によって出場停止を受けた
数日後だったから、複雑になってしまったわけですね。

ミルコの進退も、発言も信用ならん?

ミルコ・クロコップの言い分としては、
肩の治療のためにドーピングで禁止薬品とされていた
成長ホルモンの注射をしたというんですね。

様々な治療の結果、この成長ホルモンの注射しか
方法はなかったと。

それでも改善が見られないために、引退を表明した
というんですが、これはマズかった。

だって、イメージ的に、ドーピング違反が発覚したから引退して
逃げたって言われても文句言えませんもんね。

一応、ミルコ・クロコップの証言が正しければ、
怪我の状態と、その治療のために成長ホルモンを投与した
ことはUFCに伝えていたそうですが・・・

果たして、真相はどうだったのでしょうか。

出場停止処分を受けたけど、その後はどうなっての?

結局、この騒動の結果、UFCからは2年間の出場停止処分
受けることになったんですね。

これが2015年の年末から2016年の頭の出来事。

・・・って、ミルコ・クロコップは引退宣言しているのに、
出場停止処分ってどういうこと?

というか、ミルコ・クロコップは2016年の年末に試合しているじゃ
ん!?

実は、ミルコ・クロコップの出場停止処分をしたのは、
全米アンチドーピング機構ってところで、UFCがそれに従った
ということで、これは米国以外では強制力がないってこと。

ミルコ・クロコップは、この問題のあと、UFCとは円満に
契約を終了させたようです。

その後、RIZINからオファーがあり、
トーナメントに参加したということらしいんですね。

あくまで出場停止処分はUFCの中のことだけで、
RIZINには関係ないってことなんですが・・・

ミルコ・クロコップの引退宣言もうやむやになってないかいと!

RIZINの記者会見でも、この点にツッコまれたそうですが、
最後のキャリアを日本でやろうと思ったと発言している
ようですね。

なんか、ナチュラルに引退撤回していたんですね・・・



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ミルコは本当に引退?これまでの軌跡を振り返る!

実際のところ、日本ではまだ正式に
ミルコ・クロコップの引退は発表されていません。

でも、RIZINに参戦したときの記者会見の言葉や、
これまでの怪我やダメージ。

なにより年齢を考えたら、今回の引退宣言は
かなりの信憑性があるんじゃないでしょうかね。

ミルコ・クロコップにとっては、日本という地は、
やはり特別な意味を持ったところでしょうから、
最後にその地で優勝し、キャリアを終えるとうのは意味がある
ことなんじゃないかなとも思いますしね。

ミルコ・クロコップの歴史を振り返る

総合戦績 49戦35勝11敗2分無効試合1
KO勝利が26で一本勝利が6

キックボクシング戦績 29試合22勝7敗 11KO

ミルコ・クロコップのキャリアはキックボクシングで
始まっています。

K-1でのデビューはジェロム・レ・バンナ。

マイク・ベルナルド、サム・グレコ、ピーター・アーツ、
マーク・ハント、レミー・ボンヤスキー、
レイ・セフォーという、まさにその時代のトップ選手に勝利を重ね
てきました。

K-1時代でミルコのことを強く印象を持っているのは、
99年のグランプリ。

開幕戦でマイク・ベルナルドに1ラウンド1分20秒でKO勝利。
2回戦で武蔵選手にKO。準決勝でサム・グレコにKOと
その年のグランプリではKOの山を重ね、
決勝でアーネスト・ホーストに敗れるも、
すっげぇ選手が出てきたもんだと驚いた記憶が残っています。

総合格闘技に転向!外敵扱いだった!?

総合格闘技へ転向当時、最初は異種格闘技戦的な
そんなイメージを持っていた記憶がありますね。

総合1戦目となったのが2001年の藤田和之戦。
2戦目が高田延彦戦。3戦目が永田裕志戦と、
対プロレスラーのイメージが脱却したのが、4戦目のヴァンダレ
イ・シウバ戦でしたね。

プロレスラー相手の色物に近いイメージ。
立ち技が圧倒的に強いだけの選手というイメージが一気に
変わりましたね。

当時のヴァンダレイ・シウバは
ダン・ヘンダーソンに勝利し、桜庭和志選手相手に2勝、田村潔司
選手に勝利と、まさにMMAでトップ選手で、最も油が乗っていた
時代と言ってもいいような時期でしたからね。

スタンドで打ち合い、負けなかったヴァンダレイ・シウバも
凄かったけど、完全に総合に適応できていたミルコ・クロコップに
も感動したのを覚えています。

その後、なかなかチャンスを掴むことができず、
あと少しというところでの敗退を経験したミルコ・クロコップ。

それまでは、キック界からの刺客的な、外敵のような存在だったの
が、いつしか総合格闘界のスターに登りつめ、
2006年の無差別級トーナメントでの初戴冠

当時は会場で生観戦していましたが、
ミルコ・クロコップの優勝時の盛り上がりは異常だったのを覚えて
います。

それだけ、多くの人に応援される、そんな選手となっていたんです
ね。

その後の活躍と挫折の繰り返しは。
前述したように、それまでのダメージがいかに多かったかを
物語っているんだと思います。

格闘ファンとしては、もしミルコ・クロコップが数年早く
UFCに参戦していたら、どこまで登りつめたのかが非常に
興味があるところですね。

今回のRIZINの無差別級トーナメントの参戦は、
恥ずかしながら、ミルコ・クロコップは過去の選手であり、
大会に花を添える、そんな色物の立場にあると思っておりました。

そんなミルコ・クロコップが大会の主役となり、
見事優勝を手に入れた。

正式な発表はありませんが、もし引退が本当ならば、
最高のキャリアの最後となったんじゃないでしょうかね。

まとめ

●ミルコ・クロコップが母国クロアチアでのインタビューで引退発
言。引退試合が近く行われるのか?

●ミルコ・クロコップは、これまでも数々の怪我や蓄積されたダ
メージのため、引退宣言を数度繰り返してきた。

●キックボクサー、総合格闘家として、多くの強敵に勝利を収めて
きたミルコ・クロコップは、RIZIN無差別級王者として有終の美を
飾ることになりそう。

日本でのミルコ・クロコップの引退報道はまだされていない
ようですね。

近日中に、正式に発表となるのでしょうか?

年齢を考えると、仕方がないことなんでしょうが、
1つの歴史が終わるということで、
格闘ファンの1人として、やはり寂しいもんですね。

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