(画像は「」より引用)
5月20日に念願の初世界戦が決定した村田諒太選手。
ミドル級は世界的に最も層が厚い階級の一つであり、オリンピック金メダリスト
という肩書きを持つ村田諒太選手でも、本当に遠い道のりでした。
ミドル級で世界王者になったのは、テレビでも御馴染みの竹原慎二さんのみ。
竹原さんが王者になったときも、奇跡と言われたくらいですからね。
対戦相手はWBA世界ミドル級1位のアッサン・エンダム。
やはり、相手のボクサーがどんな選手なのか気になりますよね?
今回は、相手のエンダムについて、プロフィールや戦績をまとめてみましたよ!
ちなみに、今回発表されたアッサン・エンダムですが、専門誌では
「ハッサン・ヌダム・ヌジカム」と表記されてきてまして、弱冠の混乱を
持った方もいるようです。
「アッサン・エンダム」と「ハッサン・ヌダム・ヌジカム」は
同一人物ですよ!!
目次
対戦相手は暫定王者アッサン・エンダム!って、暫定て何?
アッサン・エンダムは現在、WBA世界ミドル級1位の暫定王者。
なぜに暫定かと言いますと、少々ややっこしくなってしまいますが簡単に
説明しておきます。
WBAの世界王者には今年3月までダニエル・ジェイコブスという正規王者が存在
しました。
そのジェイコブスが、統一戦のためにWBAミドル級スーパー王者の
ゲンナジー・ゴロフキンと対戦。敗れたために、王座が空位になり、エンダムが
暫定王者になったってこと。
・・・まず、正規王者がいて、それとスーパー王者が対戦ってのが意味分かり
ませんよね。
WBAにはスーパー王者という制度がありまして、WBAの世界王者が、他団体、
例えばWBCやIBF、WBOといった他団体のベルトを獲得。つまり統一王者となった
場合には、スーパー王者として認定。
ただ、スーパー王者と正規王者とは別の存在となり、正規王者は純粋にWBAの
ベルトのみを持っている者のみがなりうるというわけ。
つまり、スーパー王者のゴロフキンが、正規王者のジェイコブスに勝ったけど、
スーパー王者は正規王者にはなれないので、正規王者が空位になってしまった
ということ。
そこで、ランキング1位だったエンダムが、とりあえず暫定王者となったわけ
ですね。
エンダムのプロフィールとアマチュアの経歴
少々、スーパー王者制度について長くなってしまったんで、話を戻して
エンダムのプロフィールを紹介していきましょう。
エンダムは1984年生まれの、現在33歳。
プロデビューは2004年12月で、出身国はカメルーンで、現在はフランスに在住。
2004年のアテネオリンピックと昨年2016年のリオデジャネイロオリンピックに
カメルーン代表として出場。
ちなみに、リオデジャネイロオリンピックから、プロボクサーの出場も解禁
されたんですよね。
ちなみに、リオでは1回戦負け。アテネではベスト8となっています。
アマチュアの試合にも出て、それなりの成績を残していることから分かるように、
スタイルはオーソドックス。
身長は180センチで、村田諒太選手の182センチと、体格はあまり変わらない。
ただ、写真を見た感じでは、とにかく顔が怖し!
プロの戦績は?KO負けがないタフさと、強打が売り!?
これまでの戦績は37戦35勝(21KO)2敗。
いずれの敗戦も判定によるもの。
そして、層が厚いと言われるミドル級で35勝、そして21のKOというのは、その
実力を証明する、はっきりした数字です。
獲得タイトルも、WBA世界ミドル級暫定タイトル、WBO世界ミドル級暫定タイトル
と、しっかりと成績を残しています。
「相手は正規王者じゃなくて、暫定王者か」という声もちらほらあるようですが、
世界のミドル級は層が厚いので、暫定とか関係なしに、トップランカーとの
対戦は非常に厳しいものとなると思われますね。
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世界王者になれば、スーパー王者のゴロフキン戦もある!?
村田諒太選手が世界戦にたどり着けたのも、いろいろな偶然的なものがあった
と言ってもよかったかもしれません。
なにせ、この階級にはモンスター級の王者ゴロフキンが君臨しており、ほぼ
全団体のベルト総なめ間近状態でしたから。
ミドル級に村田諒太選手が拘り、ゴロフキンを逃れるとしたら、
WBOのソーンダース戦しかないのではと考えられていました。
が、ゴロフキンも統一戦をしたいでしょうから、いろいろ興行的な裏での争い
もあってか、世界戦というのがなかなか決まらなかったわけですね。
さて、とうとう巡り巡ってきた世界戦ですが、もしこれで勝利し、正規王者と
なれば、強豪ひしめくミドル級の強者たちの防衛戦も当然ありますが、その
先に最強王者ゴロフキン戦も見えてきます。
正直、村田諒太選手がゴロフキンに(あえて今現在と付け加えましょう)勝つ、
ということはあり得ないと思いますが、世界最強の男がどれほどのものなのか、
それを観ることができる可能性が生まれるのはファンにとっては嬉しいことです。
まとめ
●村田諒太選手の、世界ミドル級タイトルマッチが5月20日に行われることが決
定!
●対戦相手の暫定王者アッサン・エンダムは、オリンピック出場や、暫定ながら
WBAとWBOのタイトルも獲得したことがある実力者!
●村田諒太選手が王者になれば、その後にはさらなる強敵相手の防衛戦や、さら
に先には絶対王者ゴロフキンとの対戦もあるかもしれない!
勝敗予想は、かなり難しそうですね。
エンダムの37戦という経験は非常に強い武器となりますし、対する村田諒太選手
は、全勝と言っても12戦ですからね。
指摘されているように、この12戦もプロのリングに慣れるために、マッチメイク
も慎重に選んできたもの。
つまり、世界レベルの相手との対戦は初めてと言ってもいいくらい。
果たして、村田諒太選手の潜在能力がどのくらいのものなのか、その力を
証明する戦いでもあるんですよね。
非常に楽しみでありますね!
ちなみに、同大会で行われるWBC世界フライ級タイトルマッチに挑戦する
比嘉大吾選手も非常に注目しております!!
比嘉大吾選手について詳しく知りたい方はコチラ。
→比嘉大吾はフライ級世界王者に王手!将来のライバルは井岡一翔?
村田諒太選手の以前の記事では奥さんにつていも書きました!
→村田諒太の壇蜜・ゆきりん似嫁は良妻!?金メダルの秘密は冷蔵庫にあり!