魔裟斗vs五味隆典戦が実現!魔裟斗×総合格闘家戦の歴史を振り返る!

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魔裟斗復活!
(画像は「シルバーウルフ キックボクシングジム」公式サイトより引用)

年末、『RIZIN』のテレビ放送が決定し、去年に引き続き格闘技の祭典が戻っ
てきました。

なぜに年末に格闘技をみなきゃならんの?って人も多いのは分かります。
でも、格闘技ファンとしては、全盛期の格闘技ブームと比べてもまだまだだと
分かっていても、それでも格闘技が帰ってきたと感じられるんです!!

そんな中、やっぱりビックカードが次々に発表されています。

本日は、元K-1王者・魔裟斗選手と元PRIDE王者・五味隆典選手のカードが発表
されたじゃないですか!?

両者とも元と付きますが、ファンとしては見たかったカードだったのは間違い
ありません!!

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魔裟斗vs五味隆典戦が実現!!

本日、かねてから噂になっていた魔裟斗選手と、元PRIDE王者の五味隆典選手
とのキックルールでの対戦が決定
しました。

魔裟斗選手にとっては、昨年の年末に引き続き、復帰戦ということになるんで
しょうか?ちょっと扱いが難しいのですが、ルールが3分5ラウンド、判定なし
のKO決着のみという内容を考えると、かなりガチの勝負を見れるのではないで
しょうか?

昔からのファンとしては、魔裟斗選手が現役で、かつ五味隆典選手がPRIDE王
者だった時に実現してくれればと思うカードかもしれませんが、それでもこの
カードの実現は多くの格闘技ファンには興味深いものになるのは間違いないで
すね。

両者ともプライドをかけた負けられない勝負になる!

魔裟斗選手にとってキックルールは当然有利で、最盛期のコンディションでは
ないとしても、キックルールで総合格闘家に負けるわけにはいかない。当然、
勝ちにいく気持ちでいるでしょう。

五味選手にとってルールは不利になるわけですが、魔裟斗選手は現役を引退し、
第一線の選手ではない。それに対して、五味隆典選手は負けが込んでいるとは
いっても現役選手。半隠居状態の魔裟斗選手に負けるかという気持ちはあるで
しょう。

つまり、両者として、スペシャルマッチ、現役・引退・復帰、ルール、どんな
理由があるにせよ、負けられない試合なわけですね。
決してお祭り気分で望むことはないでしょうから、どんな結末が待っているの
か、年末の楽しみが一つ増えました!

魔裟斗が総合格闘家と勝負する意味は何か?

魔裟斗選手は、これまでも総合格闘家の挑戦を受けるという形で、多くの勝負
を行ってきました。

個人的に魔裟斗選手に好感がもてるのは、キックルールの範囲を出てこなかっ
たという点です。

総合格闘家は、立ち技、極め技、投げ技という全てを駆使して戦う競技であり、
その中の立ち技が得意な選手が、キック系(つまり立ち技主体のルールで戦う
選手)の選手に「立ち技のみでどのくらい通用するのか」という興味が選手自
身に加え、ファンとしても生まれてくるわけです。

これは持っている武器のうちの一つが、それを専門でやっている競技者にどの
くらい通用するのかという、挑戦なわけです。

魔裟斗がキックルールに拘るのは、総合へのリスペクトから?

これが逆に、キック系の選手が、立ち技のみで総合格闘技に勝てると参戦する
と事情が変わってきます。
(キック系の選手が、総合の場で戦うために、投げや関節に対応するためのト
レーニングを積む場合は別として書きます。)

総合のトレーニング(立ち技、寝技、投げ技等)を積まないで参戦する場合、
これってつまり、「キックとパンチが強けりゃ、投げも、関節技もなくても総
合格闘家に勝てますよ」ってことに繋がる。

過去には、こういった例がたくさんありました。

でも、魔裟斗選手は、キックのルールの外にはでなかった選手です。
これは総合格闘家に対してのリスペクトがあり、キックに対してのプライドが
あるってことに繋がると思うんですよね。

魔裟斗選手は総合格闘技のルールの中で、キックのみの技術では勝てないこと
をしっかり理解していた。それを前提に、キックだけのルールだったら、キッ
ク界の全てを背負うつもりで挑戦を受けると。そう魔裟斗選手からは感じられ
るんですね。



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魔裟斗vs総合格闘家の歴史を振り返る

これまで、魔裟斗選手は総合格闘家とのカードを何度か行ってきました。
魔裟斗選手が現役バリバリだった当時は、結構、総合格闘のキックの挑戦も多
かったし、格闘技ブームの全盛期とあって、総合の競合選手がキックルールで
どれくらい通用するのかという興味もあいまって、年末のスペシャルマッチが
組まれることが多かったんですね。

魔裟斗選手にとって現役選手としては大きなリスクを負いながら、それらの挑
戦を受けきた歴史を少し振り返りたいと思います。

須藤元気戦 2003年3月1日

『K-1 WORLD MAX 2003 日本代表決定トーナメント』一回戦のカード。
須藤元気選手は2002年からK-1に参戦しており、総合格闘家としての幅を広げ
るために挑戦していた感じが強いですね。

結果は判定で魔裟斗選手の勝利。

山本”KID”徳郁戦 2004年12月31日

k-1に参戦し、当時は生意気な発言、風貌でまだ悪童的な扱いだったキッド選
手を、一気に地上波でスター選手に押し上げたきっかけとなった試合だと思い
ます。

何せ、総合格闘家のキッド選手が、キック王者の魔裟斗選手からダウンを奪っ
たんですから。その映像は今でも見ると鳥肌が立ってしまいますね。

試合内容としては、魔裟斗選手の金的があり、その後キッド選手が精細を欠い
てしまい判定で魔裟斗選手の勝利。
この金的に関してはいろいろ憶測がありますが、実際に金的がなければ魔裟斗
選手が負ける可能性は非常に高かったと思います。それだけ、その当時のキッ
ド選手は神がかっていたと言えます。

J.Z.カルバン 2007年6月28日

「HERO’S 2006ミドル級トーナメント」王者・カルバンがK-1に初参戦し、実現
したカード。K-1チャンピオンとHERO’Sのチャンピオンの夢の対決として話題
のカードでした。

内容は魔裟斗選手の連打のによって苦しめられながらも、終始手数を出し続け
たカルバンが判定までもつれ込むまで善戦。結果として魔裟斗選手の勝ち。

実は、ルールの壁による優位さよりも、魔裟斗選手にとってはカルバン選手と
の体重差の方がリスクが大きかったのではないかと思われます。
カルバンは通常体重が80キロ以上あり、減量により70キロ台まで下げ、計量後
に一日で80キロまで戻せるという選手でした。

つまり、計量時の前日とは違う、数階級上の選手と戦うのと同じ状況だったわ
けで、魔裟斗選手が体重さという大きなハンデの中で戦った試合でありました
ね。

川尻達也戦 2009年7月13日

2008年の大晦日にK-1マッチに挑戦し、元ムエタイ王者の武田幸三選手に勝利
した川尻達也選手が、人気に陰りが出始めていた総合格闘技を再び盛り上げる
ため、K-1王者の魔裟斗選手に挑戦した試合。

試合はガードを下げ攻撃的スタイルで魔裟斗選手に挑んだ川尻選手を、魔裟斗
選手が的確に攻撃をヒットさせ、2ラウンド1分43秒にタオル投入で魔裟斗選手
の勝利。

内容は、魔裟斗選手のTKO勝利と、当たり前過ぎの内容だったかもしれません。
でも、川尻選手は本気で魔裟斗選手に勝つためにリングに立ち、それを受けて
たった魔裟斗選手。両者の男気が非常に感じられるものでした。

山本”KID”徳郁戦 2015年12月31日

電撃的に一日のみの現役復帰を発表した魔裟斗選手の相手は、やはり現役当時
に大きなインパクトを残したキッド選手でした。
一度引退したとは思えない身体を作り上げ、内容としては終始、魔裟斗選手が
キッド選手を圧倒。判定にまでもつれ込むも、判定勝利。

魔裟斗選手の復活というよりも、キッド選手の格闘家としての力の落ち具合の
現実を見せられたようで、僕はちょっとほろ苦く感じてしまった試合でした。
キックルールと言っても、現役のキッド選手の強さ、全盛期のギラギラした強
さが感じられなくてね・・・

まとめ

●夢のカードである元K-1王者・魔裟斗選手×元PRIDE王者・五味隆典選手戦が
年末行われることが決定!!

●k-1王者として、キックルールで魔裟斗が総合格闘家と戦う意味は、キック
と総合格闘技のリスペクトだった!?

●魔裟斗はこれまでも多くの総合格闘家の挑戦を受け、それに勝って来た!

本当はですね、去年のキッド戦を考えると、個人的には魔裟斗×五味戦は夢の
カードじゃないんですね。夢を壊すカードなんです。

現役を引退したとしても、負ける姿をみたくない魔裟斗選手。
負けてしまったら、その選手としての全盛期がすでに去っており、あとは去っ
ていくのみになっていってしまう五味選手。
両者のそんな姿をみたくないんですね・・・

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